【VR酔い解説】原因と対策方法・VR酔い耐性チェック
VRやメタバースのコンテンツを利用する時、人によって起こるVR酔いについての情報をまとめたページです。VR酔いが起きる原因や対策方法、治し方などをご紹介します。
また、自分のVR酔い耐性(酔いやすさ)を判定する動画もご用意していますので、ぜひお試しください。
【VR酔い解説】目次
体験できる「VR旅行・オンラインツアー」については下記のページをご覧ください。
VR酔いとは?

VR酔いとは、VRゴーグルを装着してVR映像を見たときや、メタバース体験をしているときなどに起こる現象で、めまいや吐き気、不快感などを感じることがあります。この症状は「乗り物酔い」「ゲーム酔い」「3D酔い」などにもよく似ています。また、VR酔いの起こりやすさは個人差があり、全く平気な人もいれば、短時間映像を見ただけでもVR酔いしてしまう人もいます。
VR酔いの主な症状
- 目まい、ふらつき
- 不快感
- 目の疲労
- 頭痛
- 発汗
- 吐き気 (症状が重い場合は嘔吐も)
VR酔いの症状はどのぐらい続く?
VR酔いの原因
VR酔いの原因は、脳や自律神経の混乱です。私たちは普段「視覚」や「触覚」、平衡感覚を司る「前庭器官」などによって空間認識をしていますが、VR体験をしている時は「視覚」だけで情報を知覚するため、そのギャップによって脳が混乱を引き起こし、酔ってしまうのです。
また、「VR酔い」と「乗り物酔い」の関係についてですが、techtarget.comのとある記事では、下記のような統計が示されていました。
『VRと拡張現実(AR)環境を開発するソフトウェアエンジニアは、通常、25%の視聴者がVR酔いを経験すると想定しています。これは、低空の乱気流の中の飛行機内で、乗り物酔いを経験する人と同じ割合です。』
みなさんの中には、船や車で酔った経験のある方もいるのではないでしょうか。突然お腹が痛くなり、その様子に気づいた周りの人が袋を手渡して車を止めたり、水平線を見るように言われたりなど。
しかしVR酔いの場合、症状を引き起こすのは「動きの知覚」だけです。安定した物を見たり、物体が動く先の方向を見ることで症状が緩和することがあります。たとえばVRで乗り物に乗っていて、乗り物が右に曲がる場合はその方向に目を動かすのが有効です。
「乗り物酔い」は一般的に小さい子供が影響を受けやすく、成人に近づくにつれてゆっくりと緩和するというのが通説ですが、「VR酔い」は若い人よりも高齢者が影響を受けやすいと言われており、子供たちがよくテレビゲームを遊んでいることもその裏付けとなっています。
VR酔いの対策方法
VR酔い対策には多くの説がありますが、 克服するために一番良い方法は「少しずつ慣れること」です。 VR酔いに慣れるには、下記のように適切なステップを踏んでいく必要があります。
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まず第一に、ゆっくり時間をかけてVRコンテンツを体験します。
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上記の最初のステップで酔ってしまった場合は、一度に体験する時間を減らしてみましょう。
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気分が悪くなってきたら、ひとまず目を閉じて深呼吸をして、少し休憩してからリトライしてみてください。また、VRゴーグルを外して長時間の休憩をとるのも良いでしょう。休憩は数時間ほどで十分ですが、一晩おいてもかまいません。
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VR空間で過ごす時間を少しずつ増やしていけば、数日のうちにVR酔いを克服できる可能性が高いです。
多くの人がこの方法によってVR酔いへの耐性を得ることに成功したようですが、中にはそうではない人もいます。気分が悪くなってきたらすぐにVRゴーグルを外しましょう。無理をして長時間続ける必要はありません。自分にあった方法でVRと向き合っていきましょう。
その他のVR酔い対策としては、下記などが挙げられます。
IPD(瞳孔間距離)を調整する
Meta Quest 2などのVRゴーグルの設定で「IPD(瞳孔間距離)」を調整することができます。これが適切に設定されていない場合、眼球へ負担をかけたりVR酔いに繋がることがあります。
IPDを知るには、自分で測ったり、スマホアプリで測ることもできますが、眼科やメガネ店へ相談するのがより確実です。
酔いやすい状況を避ける
重い食事の直後や、乗り物で移動中の状態は、VR酔いを加速させる恐れがあります。極力避けるようにしましょう。 また、画面の動きが激しいVRコンテンツはVR酔いを起こしやすいので、注意が必要です。
扇風機を使う
顔に新鮮な空気を当てて、部屋を換気します。
アロマを使う
ディフューザーやエッセンシャルオイルなどがよく使われます。ルームディフューザーを使ったり、手首にラベンダーやジンジャーエッセンスを数滴垂らしておくと、吐き気を減らすことができます。
ショウガを食べる
VR体験をする前にあらかじめショウガを食べておきます。ショウガは吐き気を防ぐための代替医療として長い間使われてきました。
リストバンドをつける
これは効果がないと言う人もいますが、伝統的な指圧のメソッドに基づいています。手首近くの内腕にある「内関(ないかん)」と呼ばれるところにリストバンドをつけます。ここに指圧を行うと、吐き気や嘔吐を和らげられます。
VRシューズを履く
VRシューズ(サイバーシューズ)はその名の通り、VRゲームで歩いたり、ツアーで歩く感覚を与える靴です。履物の上に着用するように設計されており、下側には自分の動きを記録するホイールがついています。これによりVR酔いが改善し、より良いVR体験を楽しめるようにしてくれます。
酔い止めを飲む
あまりおすすめしませんが、酔いの症状が重いのであれば、市販の酔い止めを服用するのも一つの手段かもしれません。
VR体験者の対策アイデア
VR酔いの対策や治す方法について、Travel DXのメタバース旅行に参加されている皆様にも実際の体験談をお聞きしました。VR酔いが発生したケースと、その際どのような対策をしたかまとめています。
初めて体験した時の対策
VRオンラインツアー初心者の方のVR酔い対策方法です。
- 回転椅子で観ている映像の方向と同じ方向に体を動かす(視覚情報と身体の情報を一致させることで、酔いが軽減する)
- 初めは酔いがきつくても、繰り返し参加していくうちに酔いの耐性がつくこともある
動きの激しいVR映像の対策
上下に画面が激しく揺れる映像や、頻繁にズームイン・ズームアウトする映像などのVR酔い対策方法です。
- 車のカーブやスピードのある動画では動く方向を見る
- 映像の中の遠くの部分を見る
- 酔いがひどい場合は、 平面映像 に変更する
- 動きの激しい場面では一旦、目を閉じる
【平面映像に変更する方法】
ツアー画面の右上にある「リロードボタン」を一度押すと平面に戻ることができます。

左右をキョロキョロ見回したり、左右に圧迫感がある場所のVR映像の対策
周りを見回して頭を動かす時や、左右に壁があるような狭いところを移動する場面で起きたVR酔いへの対策方法です。
- 頭を素早く振ったりせず、ゆっくりと動かして映像を観る
- ミントガムや酔い止めが効く
VR酔いの治し方
VR酔いになってしまった際の治し方についてです。
1.気分が悪くなってきたら、症状が重くなる前にまずはVR体験を直ちに中断します。
2.ゆっくりと深呼吸を何度か繰り返します。
3.横になって目をつぶり、症状が落ち着くまで安静にしましょう。
また、コーラなどの炭酸飲料を飲んだり(柑橘系はNG)、部屋の換気なども有効な場合があります。
自分のVR酔い耐性(酔いやすさ)をチェック
メタバースやVRコンテンツでの酔いやすさ、VR酔い耐性を判定するためのVR映像です。「初級」から「上級」へ徐々に酔いやすい映像になっていきますので、気分が悪くなったと感じた時点で停止してください。
気分が悪くなる前の画面で表示されていた判定(初級・中級1~3・上級)が、あなたの酔いやすさとなります
▼VR酔いやすさ判定動画URL
https://dokodemodoors.com/about-vr-sickness-transfer
【VR酔いやすさ判定動画を見る方法】
見る方法1 :上記のVR酔いやすさ判定動画URLをご自身のメールに添付⇒Quest2のOculusブラウザでメールを開き、添付したURLをクリック
見る方法2 :当ページ(今開いているこのページ)をOculusブラウザで直接開き、判定動画URLをクリック
Travel DXのメタバース旅行では、各ツアーの予約ページでVR酔いのしやすさを確認できます。ツアーを予約する際にお役立てください。

▼VR酔いのしやすさ(VR酔い難易度)
各ツアーへVRゴーグルを装着して参加する場合のVR酔いやすさの基準です。ゴーグルを使わず参加する場合はVR酔いしません。
【初級】
VR酔いの心配はありません。
【中級1】
VR酔いに弱い方がVRゴーグルで参加すると気分が悪くなる部分が若干含まれています。
【中級2】
VR酔いに弱い方がVRゴーグルで参加すると気分が悪くなる部分が時々含まれています。
【中級3】
VR酔いに弱い方がVRゴーグルで参加すると気分が悪くなる部分が多く含まれています。
【上級】
一般的なVR酔い体制の方がVRゴーグルで参加する場合は気分が悪くなる部分が含まれていますのでご注意ください。不安な方はパソコンやスマートフォン(Android)、またはゴーグル内の平面映像でご参加ください。
関連情報
Travel DXのメタバース旅行(VR旅行)とは?

Travel DXでは、メタバース空間で景色全体を見わたせる「オンラインツアー(VR旅行)」を体験できます!
VRゴーグルやスマホ+スマホ用VRゴーグル、タブレット、パソコンなどから参加可能で、自宅からお手軽に世界各地への旅行を楽しめます。
オンラインツアーについて詳しい情報は下記のページからご確認ください。
- 実際のVRオンラインツアーのサンプル映像を観れます
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